遊んだ方がいいですよ、私と
2019-01-01
年が明けた。
年が明ける瞬間というのは、記憶する限りでは家族と迎えているがどういうテンションでいたらいいのか分からない。家族もそう思っていそうである。
おせちというものは本来は「正月に料理をサボれるように」保存のきくものを詰めたものだ。それなのにその準備が恐ろしく忙しいとは、おせちも本末転倒そのものである。
新年の挨拶をする。喪中なのでおめでとうとは言わず、今年もよろしく、を繰り返す。
後輩に、今年は学生最後なんだからたくさん遊んだ方がいいですよ、私と、と言われる。変わった言い回しだな、と思うが、遊びたくなるので正解である。
仕事があったので午前中から台場に向かう。正月元日から台場にいる人というのは不思議だ。初売りなら銀座に行けばいいし、遊びたいなら渋谷だの新宿だのといくらでもある。と思っていたら大して売れなかった。人が来ていなかったな。
帰宅して蟹を食べた。蟹は食べていると黙ってしまうので接待や商談には向かないと言われるが、1人で食べると黙っていても問題はない。
ただ、やはり蟹いうのはみんなで頭を突き合わせながら、黙ってしまいますよね、と言って食べるものであるという感じがした。
みんなで食べることには向いていない、ということがみんなで食べることの価値を生んでいる。本末転倒も悪くない。