お正月が逃げて行った

2019-01-07

 

お正月という感じが完全に消えたように感じる。

 

もともと1日から仕事だったので、駅伝を見るわけでもなければ餅を食べまくるわけでもない、「お正月」を感じるにはあまりに乏しい生活を送っていたのだが、それでも体のどこかで「お正月」を感じていた。

 

お正月は好きだ。駅伝も餅も、正月の特番も好きだ。

 

体から逃げていく「お正月」を捕まえたくて、朝からお汁粉を作った。泊まっていた後輩は朝早く出て行ったので、作ってあげられなかった。また作ってください、と言っていた。

 

お汁粉は甘かった。美味しいのは美味しいが、甘いという感情が先に来た。お正月を感じる計画は失敗したように感じた。お正月が体の中から逃げていく。

 

午後、家を出てみたらマンションが足場に覆われていた。そういえば何かの工事がある、みたいな張り紙を見たような気もする。改めて見てみると、外装工事らしい。洗濯物は干さないでください、と書いてあった。

それで洗濯機を回したまま家を出たのを思い出した。ありがとう外装工事、、、と思ったけど、結局外には干せないので浴室乾燥を回す。冬は外の空気が奇麗なので、絶対に外に干したほうがいいな、と思いながら浴室を洗濯物でいっぱいにした。

 

ゼミのあと、同期と酒を飲みながら水平思考ゲームをした。これは面白いので本当に好きだ。世の中に「本当に好きなもの」はそんなに沢山はないように思うが、これはゲーム界でトップクラスに好きだ。このゲームを一緒に楽しめるような友が好きなのかもしれない。

 

ある馬鹿な男は、50セントのコインと5ドルの紙幣を見せられると必ず50セントのコインを選ぶのはなぜか。という問題。

 

 

抜けていったお正月のことは忘れていた。ばいばい。