何も残さないのが祖父らしい

2019-01-13

 

昨年末、祖父が死んだ。

 

「亡くなった」というより、「死んだ」という感じだった。

自由だがこだわりの強い人で、晩年も何かにつけて色々なものを買わせ、調べさせ、自分の思うようにしていた。

 

だから親戚も皆、晩年の祖父には困らされていたし、祖父が息を引き取った時も、やっと死んだか、という感じだった。

 

ただ、みんな彼を愛していたと思う。こだわりの強い祖父でもそのこだわりに応えようとしていた。

 

そんな祖父の家に片づけに行った。片づけといっても、ほとんど母と叔母が済ませていたので、高いところのものを取ったり段ボールに本を詰めたりするだけだった。

 

祖父の家の棚からは、とにかくいろんなものが出てきた。掛け軸、絵、写真、賞状、手紙、、、と、一枚一枚見ていればキリがない量だった。

 

掛け軸も手紙も絵も、親戚の素人が書いたものがほとんどのようで、値段が付くようなものはほとんどなかったらしい。結局何も残さないのがまた祖父らしい、と思った。

 

夕方にテニスをして、夜は後輩が遊びに来た。

 

体を動かすのは好きだ。今までサッカーや野球などいろいろやってきたが、何をやっていても楽しく体を動かせる。ことにテニスはそんなに疲れないからいい。

 

後輩とはいつも楽しく話せるが、自分のこだわりの押し付けになってしまうのが怖い。自分のこだわりを持って生きてほしいと思う。